分からないから書くブログ

新米看護師忘備録

「くだものはたべてましたよー」でスルーかよ



●8月30日追記

 

おじさん、本日午後に亡くなりました。
合掌。

 

出勤したら早々に部屋替えで個室に移動。
そのあとばたばたあって先生もきて、
私はほかのことでまわってたんだけど、
汚物室に血のついたクッション、タオル、体交枕、病衣が置いてあったので
あわててバケツに熱湯入れて酵素パワーをいれて沈める。

 

あとでベットを掃除してたら柵まで血がついてた!
おじさん曰く「ステージ4の肺がん」
天国で好きなだけご飯を食べてください!

 

しかし、前日の自分の対応はあれでよかったのだろうかとちと悩む。
本人が食べるといってはいたけど、
無理させてる感じは自分の中であったし。
食事もずっと常菜で三食でる予定になってたし。
ほかにやりようがあったのではないかと。

 

患者さんの状況におかまいなくやってくる食事は
たまにいやがらせに思えるときがある。
うどんとビーフシチューの組み合わせとか
メニューがすさまじいときもある。
一食いくらななのかわからないけど、
食べれる物をだしてくれよと思う。
誰に言えばいいんだ。
家だったらもうちょい柔軟に対応でそうなのにね。

 

しかし、ああいう状況になっても
患者さんて基本、放置だからな。
そばにだれもつかない。

 

ちらっとのぞくと両手を顔の前にやって、
何かをつかむような感じで動かしていた。
みるとミトンがついてるんだけど裏表逆なんだがなんか意味があったのだろうか。
ミトンの中にナースコールをつっこんどいたけど、
あーだこーだでおせる状況じゃないのはわかってた。

 

奥さんがきてすぐに亡くなった感じなんだけど、
家族はおじさんの状況を先生の電話で知ったわけで。
遠からずという意識はあったかもしれないけど、
明日じゃないだろうと。
唐突にやってきた死だったのではないかと。
病院での死というものはある意味あっけない。
こんな別れってなあ。

 

病院の職員からすると、
患者さんの死というのは1回ではない。
でも患者さんや家族にとってはその1回なわけで。
うまくいえないけど。
扱いが軽すぎるような気もするし、
でもどうにもできないような気もするし。。。

 

教科書を見たけどよくわからん。
これ終末期だったのかな。
例によって本人さんからはじめて状況をおそわった私ですが!
※手術の人は予定表からわかるけどね

 

============================
前回、勝手に末期のおじさんといってしまった患者さんの話なのだが、
今日うかがうと、酸素マスクがカニューレからリザーバーつきのマスクに変わっていた。

 

上半身はなんとかベッド柵に両手をやってに動かすことができるのだが
もともと肥満な感じなんでお尻から下、下半身が自力でまったく動かせない。
もう黒目が両脇にとんでる感じで「!」みたいな。

 

お昼はたべられたかときくと、
食べましたとの返事。
午後は手浴をしたのだが、
全然手に力が入らない。
これでお箸がもてたのだろうかとひっかかる。

 

夕食の準備となった時に
今日の担当看護師に昼食の摂取量をきくと「くだものは食べましたよー」とのこと。
でも、体を起してたべれるかなーとひっかかる。
ノックダウンされて倒れたまんまな感じで寝ていたからなー。
※足には体交枕がありましたが。

 

そして準備のためにベット上で重い体をひっぱりあげて起して
コップからお茶を飲んでもらおうとすると
唇をとがらかすだけで、
ほとんどすえないかんじ。
あわててストローをとりにいくと、
すごい勢いでお茶を吸い上げる。

 

それからオーバーテーブルセットして
ガーグルベースンとかうがい用の備品もおいて、
とかしてるうちに夕食がきた。
メニューをいって、蓋とってバナナの皮むいて逃げようとするが、
おじさん手が出ない。
お膳をみてるようだが、
どーも回線がつながっていないのか、体が動かない。
食事介助にきりかえる(涙)
でも介助されたことがないから、口の動かし方がわからないようで、
下をむいて「口が開きません」とかいいだすから
こっちも混乱してきた。
介助されるほうも慣れが必要なのかな。
スプーンをもっていくと、
スプーンごとがりっとかむし、
ひーとなりました。

 

床頭台にならんでるペットボトルの水。
これもやっぱりのめません!
楽飲みを前回もすすめたのだが、
家族がもってくるからといっててスルーしてたが
いつまでたっても家族が持ってくる気配がないので(いってないと思う)
病棟のをだす。

 

昼食、おじさん一人じゃどーにもならなかったんじゃないか。

 

あすも出勤なのだが、
昼の状態見て
食事は早出しにした方がいいかとかきこう。
おじさんにつかまるとほかの人の準備にいけない!
それから水分補給とか、”明日の”看護師さんに確認しよう。