「アメリカンスナイパー」と「シャトーブリアンからの手紙」をみて思ったこと
週末「アメリカンスナイパー」と「シャトーブリアンからの手紙」をみてきた。
どっちも戦争の話なんだけど、
印象にのこったことをメモしておく。
スナイパーは人を殺して、
看護師はその逆なわけですけど、
人の死に直面するという部分では似たようなところにあるんじゃないかと思います。
普通の職場で日常的に死人はでませんから(っていいきれる自信がないけど)。
私が初めてエンゼルケアに立ち会ったのは
去年のことで、準夜の時間帯だったんで、
看護師さんが3人しかいないから、
フリーの看護師さんと一緒に入りました。
患者さんの遺体といえば遺体だけど、
これは死体でもあって、
ほんとに死んでるの?みたいな
ビデオで見てたから違和感や恐怖感はなかったんだけど、
救急とかみため大変な人なんかも担ぎ込まれてくる場合は
精神的にダメージとか来るんじゃないかなと思いました。
心の痛み:心的外傷後ストレス障害(PTSD)│標準医療情報センター
あと戦争とか医療とかいうけど、
前線で戦っている兵士は、誰かの息子、誰かの父親、誰かの夫であって
駒じゃないんだ、人間なんだぞ、と何かの場面をみて思ったんだけど
それは看護師も同じだよなとおもった。
看護師も前線で命削ってるような気がするから
やっぱり兵士みたいなもんだよなと思った。
「シャトーブリアンからの手紙」の方は
第二次大戦中、ドイツに占領されてたフランスでの話。
ドイツに抵抗する人が将校を殺して逃げるんだけど
その報復として、政治犯とかで収容所にいれられてた人たち(フランス人)が
処刑されるという話。
印象に残ったのが「命令の奴隷となるな!」
これね、私最近、看護師さんの指示に、
ほんとにそれでいいのかなということがありましてね。
ま、自分で判断なんかできないんだけど、
分からないんだったら勉強して考えれば?
対案だせば?と思ったわけです。自分に。
転属してやってきた兵士に
ドイツの将校は「考えるなー」といってひっぱたきます。
戦場ではある意味思考停止しとかないと、
人殺しなんて、普通の感覚ではできないわけですよ。
戦争になるとその言葉がかわっちゃうわけですが。
組織ってこわいなーと思いました。
権威主義的というか。
病院もね。