認知症の患者@急性期病棟
認知症の患者さんがまた戻ってきた。
しかもER経由。
でもって元気。
やっぱりここが病院だってことは認識できずにいる。
山師の家にいるらしい。
きこりのいえ?
で、せっかくここまできたから風呂に入って帰るという。
酸素と点滴とドレーンと管がいっぱいなんだけど
ベッドサイドで立っていじっている。
ドレーンをバッキョされては困ると抑制された。
で、本人はどこにいるかわからないし、
動けないしで大部屋で助けてくださーいとかいってて
ほかの患者さんがナースコールをおしてくる展開。
気が付いたら個室に異動。
「一人娘は学校にやったのに、
なにもいわずにかえった」とかいうんだけど、
さっきご飯の時いたことはすっかり抜け落ちている。
ま、むやみにナースコール押す人よりはいいか。
でもこの患者さん苦手だ。
認知と分かっていても苦手だ。
ほんと30秒前にいったこととか
ぜんぜん頭にはいってなくて
おなじ問答が繰り返される。
ほんと、なにいってんの?ときれそうになるW
こっちも忙しいんじゃ~
お風呂沸いたら声かけますねーとかいって逃げるW
看護師さんに長谷川式でいったら何点なんですかときいたら
「うちは長谷川でやらないからわからない
JCSのIの人はおかしい人ばっかりじゃん」ときた。
JCSって意識レベルの話なんだけど、
まあ、認知症がどのレベルかってのは
関係ないといえば関係ないのかなあ。
そこをみる病院ではないしね。
実習でいった脳外科病棟では最初と最後に長谷川やって、
毎日はJCSです。これも波があります。
再梗塞がこわいんだけど、
もう回復期にはいりかけでもあったからねえ。
ってか認知の人の抑制、
ほかに方法ないのかなあ。
《216》 急性期病院での認知症ケアを考える - ひょっとして認知症? - アピタル(医療・健康)